中倉尾根の登山はルートファインディングを駆使して

中倉尾根尾根全容中倉尾根は松木渓谷右岸に位置する尾根で、西端から庚申山、オロ山、沢入山、中倉山の各ピークを繋ぐ稜線で、松木渓谷右岸尾根とも言い、360度の景観が楽しめます。稜線の北側は松木渓谷へ崩れ落ち、南側は笹と樹木が生息する急斜面です。
 写真は左奥から尾根伝いに、庚申山、オロ山、沢入山、右端が中倉山です(中倉山からの撮影 2009/10/12)。

中倉山と沢入山 この山域は登山道や標識は完備されていませんので、ルートファインディングを駆使して登山をする必要があります。
 登山道に沿って歩くことに慣れてしまった登山者や、赤テープやピンクのビニール紐を見つけながら歩くことに慣れてしまった指導標登山者は注意してください(中倉山、沢入山稜線: 北側から撮影 2011/08/10)。
(ルートファインディング:地図とコンパスなどを使ったナビゲーション技術。)

横場山と中倉山中倉尾根東端に位置する横場山銅(あかがね)親水公園近辺から西北西方面を見ると、三角山とその陰に隠れる中倉山を望むことができます。写真前面の三角山が、横場山(三角点1016mの山)です。
 写真の右上空に見える線は土砂災害を防ぐ為の山腹工事用のケーブルクレーンで、資材等を運搬しています。山腹工事現場は赤倉山西面で、現在は基礎工事段階でロッククライミングマシーン(RCM)で、崩れやすい石や土砂を安全に撤去する法面(のりめん)掘削作業が行われています(写真:横場山と中倉山 2009/09/17)。

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中倉山

中倉山中倉山中倉山眺望
 右写真の支尾根は全て砂礫状態です。ここから見上げる中倉山は、急勾配のガレ場が続き、痩せ尾根斜面の土砂は脆く足元の土砂はポロポロ崩れ、登山者を拒んでいるように感じられます。実際、ここから登山するには、あまりにも危険過ぎます。
(写真右:2009/09/17 井戸沢ダム右岸尾根からの眺望)
(写真左:2009/11/27 井戸沢ダム標高点826m付近の林道からの眺望)

 下の写真は、松木村跡(松木沢ヘリポート辺り)からの"中倉山"眺望です。右端の岩場が、"松木ジャンダルム"ですが、"森の番人"とも呼ばれています(写真下:2011/01/21)。中倉山

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中倉山山頂中倉山周囲360度の大展望が広がる中倉山の山頂です。西側には沢入山、オロ山、庚申山そして皇海山が見える。北側には大平山、黒檜岳、社山、半月山、そして白根山、男体山が見える。東側には赤倉山、南側には備前楯山が見える。
 南側の明るい雰囲気の渓谷と、北側の暗い雰囲気の渓谷を目の当たりにしたとき、陰陽の考えが脳裏に浮かび、この対照的な風景の存在する道理がそれとなく納得できました(写真:2009/10/12)。
(陰陽:古代中国の易学の考え方)

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沢入山

沢入山中倉山から沢入山中倉山から西北西の方角を見ると、沢入山の大きな山容が目に飛び込んできます。もちろん、軽やかで開放的な気分になります。
  沢入山までは稜線尾根をトレースするだけでのんびりとした気分で歩けそうですが、途中の痩せ尾根は十分に注意して通過してください。稜線尾根の左右の斜面は、北側(松木渓谷側)は大崩壊地帯で、南側(仁田元沢側)は草木こそありますが、こちら側も急斜面が続きます(写真は沢入山ニセピーク:2009/10/12)。

西から見る沢入山沢入山東面のガレ 中倉山から沢入山までの間には岩場がありますが、稜線が ガレているところは幅が狭くて、またがらなければ右か左の谷に落ちてしまいそうな痩せ尾根で、アルプスの稜線歩きみたいな恐怖を感じます。
 左の写真は沢入山東面のガレで、右の写真は西側から撮影した沢入山です(写真左右:2009/10/12)。

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オロ山

沢入山からオロ山北尾根 オロ山北面支尾根オロ山の北に分岐している北面支尾根は、足尾の険しい山岳地域としては珍しく傾斜が少なく広がりのある台地状(天端幅約150m , 天端長約300m)になっています。しかし、この肩尾根の北東部は写真のように、足尾で最も急峻な崩壊地帯にあたります(写真:主稜線から北に分岐する支尾根 2009/10/12)。

沢入山とオロ山沢入山からオロ山
  沢入山からオロ山に続く稜線は高低差が約210m程しかありませんが、コルからの登りは獣道が何本も並行して笹原の中を走っているので迷いやすく、さらには倒木の多い急斜面な樹林帯になってくるので尾根筋から外れないようにしてください。
 写真の左奥の山がオロ山1821m、右端の三角山が沢入山1704mで、中倉山支尾根より撮影しました(2009/10/12)。

オロ山 オロ山から庚申山 オロ山と庚申山の間の鞍部(コル)にかけては、傾斜のゆるやかな平坦地形です。しかし、笹丈は高く胸の高さにも及び藪漕ぎが困難になります。笹藪には倒木が隠れているので、向こうずねを打ちつけ転倒するのは避けられません。ルートファインディングの楽しさは ありますが当人にとってはたいへん心細くなる場所です(左から庚申山・オロ山・皇海山:2009/10/12)。

オロ山と庚申山 このように足尾の山は登山道に沿って歩くだけではないので、常にルートファインディングを駆使して登山をする必要があります(自分自身の判断によってルートを見分ける能力が要求されます)。
  オロ山鞍部からの庚申山への登りは長さ約1km、標高差約150mの自然林が続く藪漕ぎです(オロ山:中倉尾根北東側から撮影 2011/08/10)。

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中倉尾根からの景観

備前楯山石垣山備前楯山と石垣山山頂部が二峰に分かれて見える山が備前楯山(1272m)で、左に連なる稜線のピークが石垣山(1106m)です。石垣山は本山小学校の裏山に位置する(中倉山から撮影:2009/10/12)。

松木沢ヘリポート松木沢ヘリポート松木村跡旧松木村(松木沢ヘリポート)までは、銅親水公園駐車場から約3kmの道のりです。西南の方角に位置する中倉山から見下ろすと、南米ペルーにあるナスカの地上絵を思わせる光景が眼下にひろがっていました(中倉山から撮影 2009/10/12 )。

白根山塔の峰塔の峰・白根山
 左の写真が塔の峰1738mで右奥の山が庚申山です(中倉山から撮影:2009/10/12)。
 右の写真が日光白根山2577mです(沢入山から撮影:2009/10/12)。
日光白根山より北および東に位置する山は全て日光白根山より低く、関東地方での最高峰でもあります。

半月山皇海山皇海山・半月山
 左の写真の山が皇海山2143mで、日本百名山の一つに選ばれている名山です。沢入山付近から望む姿は独立峰と見紛う程の風格ある山容を呈しています(沢入山から撮影:2009/10/12)。
 右の写真の山が半月山1753mで、中禅寺湖南岸に位置しています。半月山の南に伸びる肩(右の写真では半月山の右側に分岐している支尾根)は、県道の終点で駐車場になっています。ここは中禅寺湖、男体山をながめる絶好のポイントです。(沢入山から撮影:2009/10/12)。
栃木県道250号中宮祠足尾線: 赤倉山付近の未通区間を挟み南北に分断している為、北側区間の終点が上記の駐車場で、展望台でもあります。

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モニュメントのある景観

テーブル形の岩石柱(オベリスク)テーブル形の岩
  アメリカ合衆国のモニュメント・バレーにあるモニュメント群と比べると、猫の額ほどのスケールですが、足尾にも存在するモニュメント(記念碑)を見てください。
上久保沢から仁田元川四号ダムと、石柱(オベリスク)を望む(写真左:2009/10/12)。
オロ山・沢入山のコルからテーブル形の岩を撮影(写真右:2009/10/12)。

丘のような岩石柱(オベリスク)丘のような岩
  半球状の岩山(写真右)で一部の岩盤が浸食されずに残った石柱(写真左)を仁田元川二号ダムから撮影しました(写真左右:2009/11/27)。

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